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課長や部長になったら評価されなくなったと感じる人が読む本。自分が無能だと気が付いてしまったときの対処方法がここに!

本のタイトルは、「ピーターの法則」 創造的無能のすすめ という本です。

これまで通り頑張っているのに昇進したら評価されなくなったといった意味のことを、この本では、あなたは無能のレベルに達したということになると言っています。組織が膠着してしまう理由を人間の行動(無能化)にあるとした考え方(精神構造)によって解明できるように思います。

1.読んでみて思うことは、自分自身がそのことに気づけるかどうかが重要。

2.気づいたときの改善方法はそれぞれ異なるので、そのヒントをこの記事で示しました。

自分が無能レベルに達しているということに「気づくこと」が重要です。

自分が「無能の段階」にあることは、昇進してもこれまで通りのやり方で仕事していたら気がつくことはないし、他人のせいにする性格だったらなおさらのこと救われようがない。

そんな環境に置かれている時にとる行動とは新しい事を始めようとする。つまり注目される環境を作ろうとする。しかし、的を外しているのでこれで解決されることはない。


具体的には新しく管理項目を追加したり、帳票のスタイルを変える。部署の担当替え新しい約束事(社内ルール)の追加などがありますが、共通して受ける感じる点は、何で今なの?、大げさな説明に比べて内容がささやか過ぎるないか?と疑問にももう場合が多い事です。なぜそうなってしまうかというと、日常、何となく疎外感を感じているので、新しいことを行うことで、それを払拭したいと考えるからです。

役職者が参加する経営会議などでは、そのこと自体は良いことだと思うので誰も批判や非難することはありません。誰もが良いと思うことをやることは批判されることはないけれど、早期に成果に結びつくこととは乖離しているので、疎外感を払拭するレベルのものとはならず、当該部署にとっては仕事が増えただけの結果に終わるでしょう。

任された部門が求められる成果を果たしてこそ経営会議などの自分が属する組織での信頼を得ることができます。それ以外で信頼を得る、疎外感を払拭することは困難です。

ピーターの法則のタイトル裏に書いてあること

各人それぞれの無能のレベルにあって、働き、遊び、愛し、生き、死ぬことによって、階層社会学の基礎づくりと展開のためのデータを提供したすべての人びとに、本書をささげる。

彼らは他の人々を助けたが、自分自身を救うことはできなかった。

そう書いてあるのですが、私が思うことは、自分自身を自分が救わなければ誰も救ってくれたりしない。

その集団を去る以外に方法はない。そして別の集団に属すことで新しい無能のレベルを登っていってまた無能のレベルに到達してしまう。

このままでは未来の夢はない。だから、何とかならないののだろうか。克服できないのだろうか。

そうでないと悲しすぎる。

自分が無能のレベルにいることに気が付いてからの対処方法

自分の能力相応のレベルで活躍するのが組織効率が良いし幸せだろうということを示唆されている。多分そうなんだろうと思う。

自分に実力がないと気が付いたら、そこから何とかするのがプロ

野村克也監督の言葉です。何かの折に読んで頭に残っている言葉です。

この意味は松下幸之助翁の言葉にある、

経営のコツここにありと気づいた価値は100万両と共通するところがあります。

この二つの言葉は、「気が付く」ことの大切さを言い表してちます。

もしも、自分が無能レベルにいるのではないかと気が付くことができたならは、あなたは、お二人の言葉の価値に匹敵する価値を得たのと同じです。

それは、改善と努力の必要性に気が付いたのです。

そうしたら、次は「問題解決の方向性」を考えることにつながります。

その次は「解決につながる具体策」をいくつも考えて実践すればよいのです。

そして継続すれば、無能のレベルにあるという問題が解決しないはずはありません。

無能レベル脱出成功です。

あなたはその成果によって、間違いなく組織から評価されるでしょう。

ただし、その上のレベルに昇格したときには新しく生じた無能のレベルを打破しなければなりません。

しかし、先ほど述べた手順によってあなたは自分の手で解決できるでしょう。

助けが必要であれば、求められるようになっているはずです。

自己最適化エンジンを得て階層を上り詰めていくことでしょう。

まとめ

①自分が無能なのではないだろうかと疑いを持ったら、「ピーターの法則 想像的無能のすすめ」を読むと解決のヒントが書いてあるので一読してみる。


②人にはそれぞれ無能になる段階があって、あなたはその無能レベルの段階に入っている可能性がある。または、これまで通りの考え方とペースで毎日仕事をしていて、変わったのは役職名だけになってしまっている可能性がある。点検して見直す。


③自分の働き方考え方を変える必要性、それに伴う問題解決の方向性、そして具体策と評価方法の4つに分けて問題解決を図りながら仕事をする。 

④そして、仕事上を進める上での方向性が見えたら、ぞの時点で上司に相談してアドバイスをもらうことで、自分の仕事の透明性を確保する。そうすれば、やがて協力者を得て、あなたは無能レベルから解放されて有能レベルへの変化が起こる。


⑤うまくいかなかったり評価されないのは、あなた昇進した役職に求める仕事の成果基準が以前とは違っていることに気が付いていないから。


⑥自分は変わらなくても相手が動くことでオフサイドになってしまうように 環境の変化を感じられなくなっているので、その部分にも注意しながらあぐらをかかずに自分を継続的に改善する。

写真は初版本(1970年ダイヤモンド社)

https://okazin.jp/remotework/

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