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クラウドソーシング型の仕事の依頼は、ワーカーもクライアントも不安が小さくありません。お互いの不安を洗い出し解決方法を見つけます

この記事はクライアント向けの記事ですがワーカーとして登録している方にも役立つ内容です。この記事の裏返しがワーカーが感じる不安になりますが、在宅型の仕事が増える中、意思疎通や理解のレベルの維持に関する問題はクラウドソーシング型の仕事に限らず、社内でも頻繁に発生する問題となるときがすぐに来るかもしれません。

クラウドソーシングを利用した発注者の不安は、どんな分野の仕事にも共通します。デザイン系や企画系の仕事ではとくに気になります。不安の理由を洗い出してみました。

正確な仕事

いろいろ問題が起こっても期限までに何とか校了にまでこぎつけるのが担当者の役目です。もちろん与えられている時間は無理に無理を重ねてやり遂げるしかないくらい残されていません。そんな状況の中で仕事をワーカーに依頼しなければ間に合わない場合が多くあります。希望は一発で自分が思った通りの完璧な成果物が手に入ることです。

締め切り、クオリティー、表現力などの要件が頭の中でぐるぐる回っています。焦りと一緒に心配になるのが次のような項目です。

①成果物の仕上がりの不安

②直しが必要な場合には、紳士的に対応してもらえるだろうか。

③仕事に対する値付けは適正だったかどうなのか。

④オーダーして仕事を依頼したのはいいのだけれど、果たしてイメージ通りのクオリティーで納品してもらえるのだろうか。とても心配だ。

④仕事にエントリーの申し込みがあるだろうか。

⑤仕事は頭を使うし結構難しいと思うけど、ある程度簡単にできそうに書いておかないと応募を躊躇させてしまうことにつがるしそのバランスに悩む。

⑥表現のトーンアンドマナーの感覚をどうやって伝えたらいいのだろう。感じ取ってもらえないとせっかくの成果物が使えないことになってしまいお金も時間も倍かかってしまう。

⑦ワーカーの居住地とクライアントは離れていてもよい仕事の時もあるし、緊急時には合って打合せができる距離の人の方が良い場合があるので、仕事をお願いするときには考慮しなければいけない。

⑧用語の使い方がクライアントとワーカーの間で違いがあるので意思疎通や摺り合わせに手間取ってしまう。

⑨細かなことでやり取りしているうちに感情的な行き違いが生じてしまわないか心配だ。

⑩高めの作業料金の設定にしたけどあまり意味がなかった。安くてもいい仕事をしてもらえた。

⑪ワーカーの人柄と経験や年齢が仕事してくれている場合もある気がしている。

⑫納品後の詰めの部分でワーカーの人に会社に来てもらったけど、上司が口出しし始めてワーカーを混乱させてしまった。

発注者が不安に思うことを順番に書き出してみましたが、他にもまだありそうです。

不安に思う理由は、「自分がイメージしている通りの成果物を納品してもらえないかもしれない」ということです。

発注者側としたら効率を考えて外注しているつもりなのに成果物の品質が良くなかったらお金と時間が無駄になってしまいます。

そのためにはしっかりとした打合せが重要なのですが、それにもかかわらず発注者側は「お金を払うのだから、できるだけ打合せ作業は省きたい。それでも完璧な仕上がりで成果物を納品してほしい」。というのが本音です。

そんな気持ちでいっぱいなので、わかっていても必要なことを伝えるための手間を省きがちになります。

しかしワーカー側は、クライアントの説明が全てですからその範囲で最大限努力するのですが、こちらも本音を言うとこれでよいのかどうかが確信できないまま納品ということになってしまいます。

ワーカーの理解力よりもクライアント側の説明にかける時間と方法、熱心さの足りなさがこういった結果を招いてしまいがちです。

それを防ぐためにはワーカーに伝えるためのツールを使うことで成果物の一定のレベルをキープすることができます。

文字伝達では会話と違って言葉が相互に刺激し合いイメージが発酵することでお互いに仕事の空気感やトーンアンドマナーまでも自然に共有できることがあまりありません。クラウドソーシング型の仕事のデザインなどを例では、ターゲット、ポジション、ブランドアイデンティティーやコンセプト、キーフォントとキーカラー、そしてキービジュアルなどの共有は、くどいほど説明しないとお互いになかなか理解して共有することが困難です。

それではどうすればよいのかという問題が生まれます。

ワーカーによい仕事をして貰うためには、クライアント側から仕事の説明の意味を込めて半分程度仕上がった状態のラフを提示できるようにするとうまくいきます。お互いの不安を解決するための最善の方法です。

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それをワーカーに渡して残りの部分を仕上げてもらうやり方ならたいていはうまくいきます。

このように具体的に示す方法と合わせて説明を行えば、応募してきたワーカーがよほどの初心者でない限りうまくいきます。また、言葉だけで伝えるよりも具体的な完成形をイメージできるので、仕事をバトンタッチされると心意気もいっしょにバトンタッチされるのでスッと仕事に入っていけます。

そこまでサービスしなくてはいけないのかと思う気持ちもわからないではなりませんが、同じように仕事をしているのにうまう行く人とそうでない人がいますが、その違いはこういった他者には見えない部分の気遣いの差に隠されています。

そして同じワーカーを継続起用する場合には50%、40%、くらいまでの仕上がりで残りを埋めていってもらいます。

お互いに慣れてきても、クライアント側は30%くらいの仕上がり状態でワーカーに引き継いで完成させてもらうようにします。

ワーカー側も与件の範囲にとどまらず考え方の方向性や表現のトーンアンドマナーに関する質問を投げかけることでより良い品質の成果物を納品できるようにする姿勢が必要です。

そうしないと、仕事を受けたときに知らない間に仕事が失敗してしまっている可能性があります。

対面で仕事を依頼する場合でも同じように伝え方を考えながら自分が仕事のやり方を示して、残りの部分を埋めてもらうやり方で進めるとよい仕上がりになります。

発注側にお金を出している立場だからという考えがあっても手抜きせずに、ワーカーが良い仕事ができるように仕事のかかわる情報と環境を整えて臨むことが成功の秘訣です。

自分を助けてくれる取り巻きワーカーをうまく、気持ちよく機能させることができるクライアントの担当者は、今後ワーカーを束ねるディレクターとして成功するのではないでしょうか。

独立も夢ではありません。

秘訣は労を惜しまないことです。

この記事の内容を参考にしてクラウドソーシングを利用して仕事を依頼すれば、不安への対策は網羅できるので心配は半減します。

クラウドソーシング型の仕事選びのサイトに仕事を掲載して良い仕事して貰えるワーカーを募集するためには、サイトのホスピタリティーが重要です。

ホスピタリティーが十分に備わっている会社にエントリーすることが重要です。

おススメはワーカーが仕事に応募するにあたって不安に思ってしまう部分を細かい説明でフォローしている会社がおすすめです。

クラウディアが参考になります。

仕事を依頼するためには仕事の完成系を示すことと要件定義が必要です。お互いの不安を解決するためには外せない手順です。

ワーカーに要求項目を詳しく伝えるために4.で述べたことは、やって見せて仕事の完成形を示すやり方ですが、補足として箇条書きの要件、必要事項を書類にしてワーカーに渡すことでより確実になります。業務の請負契約書ではなく作業要件書になります。クラウドソーシングサイト内の指示事項入力だけでなく、ワーカーにきちんと示してメールなどで送ってあげると安心です。

ワーカーは迷ったときには、何度も読み返せますから出来上がる時間も短縮されます。

マッチングサイトに広告代理店のサービス機能を期待することはできません。というのは、クラウドソーシング型の仕事の発注は、仕事における需要と供給の出会いの場所、つまり仕事の出会い系サイトだからです。広告代理店経由の発注であれば広告代理店に紹介されたコピーライターやデザイナーの能力や感性にあれこれと注文を付けることも可能ですが、クラウドソーシング型の仕事のマッチングサイトではそれができません。

お互いが仕事をうまく進めるためには垣根を越えた歩み寄る姿勢を持っていることが決め手になります。

クライアントとワーカーには共通する「リテラシー」として「社会的責任」があります。

もし日頃の自分は生活が苦しくて、弱者だと感じていても、出来上がったサイトやデザイン、コピーなどの制作物が社会に出た途端に発信側になり影響力のある強者になってしまいます。

制作物が差別的でないか、弱者を貶めていないか、写真やイラスト、文章表現の中に比喩、暗喩の型で差別や批判が潜んでないかを識別できる能力は技量と共にあらゆる場面で動員されておかなければなりません。

共通する信頼性を保つ上で必要なリテラシーです。悪意や差別意識などのない場合であっても、不作為として社会的な責任を負う立場であることを、仕事上のリテラシーとして再確認しておくことを怠らずに仕事が終わるまで注意する必要があります。

まとめ

1.クラウドソーシングを利用した仕事の依頼は、ワーカーが抱く不安と同じように、クライアント側の不安も小さくありません。ただ発注者の不安は、どのような分野の仕事にも共通します。

2.不安に思う要素を要約すると、「自分がイメージしている通りの成果物を納品してもらえるのだろうか」ということになります。

3.ワーカーよりもクライアント側の説明にかける時間と方法、親切心、熱心さの不足がこういった結果を招いてしまいがちです。

4.ワーカーに要求項目を詳しく伝えるためには、はじめにクライアント側が仕事の説明の意味を込めて半分程度仕上がった状態のラフを提示できるようにするとよい。それをワーカーに渡して残りの部分を仕上げてもらうといったやり方ならたいていはうまくいきます。

5.クラウドソーシング型の仕事選びのサイトに仕事を発注して不安が少ないワーカーを募集するためには、サイトのホスピタリティーのレベルが重要です。

6.仕事を依頼するためには仕事の完成系を示すことと要件定義が必要です。

7.クライアントとワーカーに共通する「リテラシー」には「社会的責任」があります。

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