台所が居場所だと考える人はそこが居場所です。もっともらしくて常識的と思われるような価値観をすり込まれてはいけないのです。
心と体の帰る場所、未来を考えるための場所の作り方を紹介します。
「自宅に自分の居場所がない」人が多いと聞きます。
しかし、自分の居場所とは自分の部屋や書斎だけのことではありません。
ちゃぶ台ひとつを部屋の隅に置きそこにPCを乗せて作業や読書する場所でも立派な自分の居場所です。
単身赴任で今ひとりで住んでいる自分の部屋の中にすら居場所を作れない人になってはいけません。
台所が居場所だと考える人はそこが居場所です。もっともらしくて常識的と思われるような価値観をすり込まれてはいけないのです。
極端な話、玄関の上り端(あがりはな)が良いと思ったら、まずそこを居場所にしてみると良いと思います。
そうしたら、そこにちゃぶ台を置くとよいのです。
私は当初、玄関のドアを開けていきなりのところを居場所にしていました。
iPhoneに電波が届くというのが理由です。
次はキッチンでした。
居場所はその時々によって都合がよい場所に移動していたことがあります。
自分の居場所ワーキングエリアの作り方
居場所作りはちゃぶ台ひとつからのスタートでよい
ちゃぶ台ひとつから始める場合には、壁を背にして部屋を見渡せる場所に作るのがコツです。
そうすることで、家事を忘れることが少なくなるし、部屋を見渡しているうちにいろいろなイメージが湧きやすくなります。
何でも視界に入ってさえいれば忘れることはありません。
炊事とか、クリーニングを取りに行くことなどの、やらなければいけないことを、いろいろと頭を巡らせては記憶の中に落とし込んでいくことは頭への負担になります。
自分の居場所・ワーキングエリアとして揃えておくものは
①ちゃぶ台(フォールディングデスク)
②自由にいくらでも使える無線ラン
②PC(ノートパソコンでよい)
③ノート(私はシステム手帳を使用)
④ボールペン(UniBallのSigNoのブルーブラックを使用)かJETSTREAMかZIMKNOCK
⑥毛布を折りたたんで座布団代わりにする。
絵のようにして使います。縦に半分に折って50cmくらいに折りたたんでいきます。全部折りたたんでしまわずに最後の部分を残します。
折りたたんだ部分は座布団の代わりに使います。折りたたまなかった部分はあぐらを組んだ時にくるぶしが床に当たって痛いのでクッションの役目を持たせます。
⑦脇にスマホを持ってきてメモとペンを置けば居場所の完成です。
快適だと思います。
部屋にインターネット環境があれば、いつでもテレワーク対応できます。
普通にできます。
たたみ二畳分のスペースに作る自分の居場所の作り方、そのイメージ。
私はちゃぶ台を置いてPCを置いて座るだけでとても落ち着いた気分が味わえました。
これまで、部屋の中に居ても妙にスカスカして居所がなくて頼りなさを感じながら生活していたので、とてもしっくりした感じに変化したのと安心感が生まれたことにうれしさを感じたことはよく覚えています。
そのようなことから自分の居場所の大切さに気が付いたので、スペースの許容範囲を2畳分(一坪)と決めて新しい居場所の配置イメージを固めていきました。
考える場所 書く場所 読む場所 作業する場所 音楽を聴く場所 など読み書きの場所、情緒的なことも含めて考えると方向性が見えてきました。
自分のコアな部分というか、自分の操縦席のようなイメージでしょうか。
そのための物を備える場所として考えると、この絵程度で十分だということがわかります。
イメージを具体化するためにIKEAと無印良品の店舗に行って見てきた。
コンセプトは単身生活が終わって自宅に戻るとき備えて「荷物を少なくしておく」という考え方。
二畳のスペースに買いそろえる物は大体この絵の通りです。デスクとチェアーは必須ですがあまりお金はかけられません。
しかし実際に使って嫌にならないレベルの品質がないと悲しくなります。そういうわけで中古家具も視野に入れて考えるようにしました。
お洒落なアンティーク家具は興味がありましたが、実際にお店に行って現物を見てみると質がいいのもありますが、共通点はとても重量があって重いことと中古なのに価格が高いのでパスです。
普通の中古家具屋さんで小さくなく大きくもない1.5人掛けの値段も手ごろな革製ソファーを見つけたのでゲットしました。
同じく中古のオフィス家具やさんでイトーキの物を買いました。新しいものは安くても3万円はするようです(平社員用)。
ブランド品は中古でもしっかりしています。
IKEAはフルサイズの家具類が多くて一般の一戸建てやマンションでの定住者向けの商品が品揃えの中心です。
というわけでとても重いのです。
最後は無印良品です。
IKEA同様に実際の商品で部屋を数パターン作って実際に体感できるようにしてあります。
イメージが湧きやすくしてあります。
考え方に合致したので無印良品が良いと考えました。
無印良品で荷物を増やさないことと居場所を作ることを両立させるための答えを見つけました。
組み立て方式の無印良品のスチールシェルフで棚とデスクを構成することに決めました。これだと寸法が計画に納まることと拡張出来ること。そして「分解すれば嵩張らずに引越しの時に便利だし持って帰れる」と思ったからです。
カタログを見ると結構な重量に耐えられることとねじ止めの組み立てながらもしっかりしている。ということが決定の理由です。
木の板とスチールのハイブリッド構成なのでクラシックな部屋にもモダンな部屋にもデザインが融合する。
組み立てが面倒な気がしたが、組み立て分解共にものすごく苦労するということはなかった。
それほどでもなかった。ちょっと値段は高いけど投資価値はあった。
これは今もセットで全部使っています。
中古の1.5人掛けのチェアーが届いて足を四隅にねじ込むときに裏を見たら昔の無印良品でした。全部で7万円ほどの出費になりました。
品質が良いものを選んだので出費は痛いですが満足度は高いです。
それに、ソファーとチェアー以外はネジを緩めると分解できるので体積が少なくできました。
自分の居場所セットはチェアー以外は現役です。
無理せずに毎月少しずつ買い足していく予定だったので、数か月間お金のやり繰りが厳しい状態が続きました。
まとめ
居場所作りはちゃぶ台ひとつからのスタートでもよい。(実はこれで十分、落ち着くし)
見栄えを気にするなら必要な物は机とチェアー(椅子)とPCです。
それからWIFI環境が必要です。
居場所は自分で作るもの。誰も作ってはくれません。
居場所とはよく行く飲み屋ではありません。
居場所とは屋根の下だったらどこでもよいのではなくて、屋根の下のどこかの、いつも自分が居る場所のことです。
そこが自分の未来への発信基地になります。