日本三大山城のひとつ「岩村城」へは登城ではなく登山。

そしてこの岐阜県にあるお城は日本3大山城(やまじろ)の1つなのだそうです。
うかつにも、岩村城がこんなにも有名なお城であることを私は知りませんでした。
その上に日本で最も標高が高いところにあるお城だと云うではありませんか。
つまり日本一の山城です。

旅行パンフレットで時々見かける石垣が自慢の城跡の1つであることくらいの知識しか持っていませんでしたが、岩村城や岩村藩、そしてその歴史や輩出した人材のことを知るとその底力に驚きを隠せません。
知らないということの恥ずかしさを感じさせられました。
岩村城への行き方
岩村まではJR中央線の恵那駅から明知鉄道に乗りかえて岩村で降ります。
名古屋からだと鉄道を利用して90分、車でもも中央道恵那インターで降りて岩村まで1時間20分くらいです。駐車場に困ることはなさそうでなので車が便利です。
城下町観光には恵那市岩村振興事務所駐車場、岩村城登城には旧藩主邸跡の岩村歴史資料館駐車場、などが利用できます。
岩村城情報
https://www.kankou-ena.jp/455.php
ロープウェイなどの設備はないので、標高717mにある本丸まで自分の足で登ります。
高低差180mの山岳地形を利用した守り堅固な山城なのですが、じつは車で本丸の下の出丸まであっさりと行くことができます。
車で行くか登山するかの選択に悩んだ末に、城の麓の藩主邸跡にる岩村歴史資料館無料駐車場に車を駐めて、途中にあるお城の遺構を一つずつ確かめながら登っていくことに決めました。
もちろん、車で本丸に上がってから藩主邸跡まで降りて来て、また登って戻ってくることも考えましたが、登り降りの順番が逆になって「降り登り」になると記憶が混乱すると思ったのでやめました。
お城の裏側にある出丸の駐車場まで一気に車で登ってしまうと、このようなお城の楽しみ方が失われてしまうのでもったいないと思ったからです。
その結果、岩村城をとても楽しむことが出来ました。
岩村城は登城口からいきなりの急坂です。平坦なところもあるだろうと油断していたら、上までずっと急坂でした(-。-;)。


すぐそこの石畳が目の高さ以上という坂道がずっと続きます。
そんな状況の中にあっても石畳に風情を感じていましたが、途中から無くなってしまう区間があります。
足をくじかないように登山靴を履いて登っても何も大げさなことではありません。
お勧めします。
予想外に体力を消耗させられる城跡探索です。

昔、藩主は山の上のお城に住んでいたそうですが、いつの時代からか麓に屋敷を作って降りて来たそうです。
そうしたい気持ちを身をもって理解することができました。
要塞堅固な縄張りを構築したそうですが、急な坂道だけで十分に堅固な守りだと思います。
攻める敵方の兵たちは体力を消耗するので走って登れないので圧倒的に不利です。
岩村城は戦国時代には女城主だったことがあります。

この岩村城を攻めあぐねた武将がとった最後の作戦は女城主に「結婚しよう」とプロポーズするという奇策でした。
ふたりは結婚することになり岩村城は明け渡されるのですが、それまでは敵味方同士だったのに一緒に住んでしまうというとても曖昧なお互いのポジションが私にはよく理解できません。1573年頃のことです。(ウィキペディア岩村城で調べ)
話の流れはこんな感じですが、さすがに簡単にことが運ぶはずはないでしょう。
しかし、結果的には敵方大将に言い寄られて結婚してしまったというのは事実のようです。
城下町のマンホールの蓋には「女城主の里」という文字があります。
http://iwamura.jp/archive/onnajyosyu2
岩村城の麓の公園にベンチが見えたので座って休憩

岩村城から下りて来て森から出たところに(登城口でもあります)、明治の時代に女子教育など多方面で活躍された下田歌子さんの実家、平尾邸跡があります。その公園のベンチで10分ほど休憩してから駐車場のある岩村歴史資料館までまた歩き始めたのですが、ほんのわずかな距離なのに太ももの筋肉に力が入らなくなってしまっていて、ギクシャクして思ったように歩けませんでした。
ポンコツロボットのような状態になってしまいました。
普段、階段などを上り下りしていない方は、岩村城に来るときには事前トレーニングしてから登城されることを強くお勧めします。
本丸から降りて来たら城下町を見学するというスケジュールでしたが無理でした。
岩村城址巡りで半日楽しんだ後は、城下町で食事休憩かカステラ屋さんでコーヒーを飲んで休憩。
本丸まで登山したその日の予定は終了にして、あとは無理せずにゆっくり過ごす観光スケジュールが身体に優しい岩村観光です。
今度来たときには、城下町に素泊まりできる旅館があるので予約しておこうと考えています。
https://toujiya.jimdofree.com/
まとめ
花粉症のひとは春に登城するのは避けた方がよい。
掲載している写真でもおわかりの通り杉の木が花粉で黄色(茶色)くなっています。
杉の花粉の中を麓から本丸まで片道30分ほどかっかる登山道?を鼻水をポタポタ落としながら往復することになってしまいました。
急峻な道1㎞を25分かかって登る本丸までの道はまるで登山道です。
岩村城を訪れる人は急坂を上り下りするトレーニングをしてから観光するのが賢明です。
岩村藩の江戸藩邸上屋敷は丸の内の三菱UFJ銀行本店がある場所だったそうです。
今度は城下町を散策に行きたいと思っています。
使ったカメラ
Canon Eos D7 レンズ EFS18-135mm 四隅が収差で焦点距離によっては厳しい写りです。カメラの性能は十分なレベルです。
Photo



