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日暮れの彼岸花の写し方。露出を中央部重点測光にして撮ると背景が暗く沈んで花が浮き立ちます。

毎年夏が過ぎて、暑いお彼岸の頃に田んぼのあぜ道に赤い花をいっぱい咲かせています。

誰でも当たり前のように毎年見ている花ですが、写真を撮ることはあまり考えていませんでした。

正直なところ、「どのように撮ったらよいのかわからないから」というのが理由ですが、そもそも彼岸花は、土手や、あぜ道によく咲いているので、普段はカメラを持ってわざわざそんな場所まで出向かないのも大きな理由です。

そして、写したとしても「ハイそうですか」。というような記録写真にしか撮れなかったからです。

アップした数枚の写真は日暮れの薄暗くなり始めたときに近所の公園で偶然見つけたので写したものです。

彼岸花はよく群生しているので少し派手な印象を受けますが、改めて観察するとその花の一つずつは繊細です。

そしてリズミカルな姿をしています。

「しおらしいモチーフにはつつましい光を」と土門挙さんが著書に書いておられたのを思い出しました。

彼岸花は明るい日の下ではダイナミックに見えますが、一方、光が少なくなるとしおらしいというか、繊細な面が姿を現す花のようです。

彼岸花
1/160秒 f/5.6 75mm(35mm換算125mm) iso400 Nikon D5600
日暮れの赤い彼岸花
1/160秒 f/5.6 66mm(35mm換算99mm) iso400 Nikon D5600
日暮れの赤い彼岸花
1/160秒 f/5.6 140mm(35mm換算210mm) iso400 Nikon D5600
日暮れの白い彼岸花
1/160秒 f/5.6 52mm(35mm換算78mm) iso400 Nikon D5600
日暮れの白い彼岸花
1/160秒 f/5.6 95mm(35mm換算142mm) iso400 Nikon D5600

どの写真も花の部分が明るく写っていますが、その理由は中央重点測光で写したからです。

中央部分の明るさに合わせて写しているので周辺部分が暗くなりほのかに花にスポットライトが当たったように写ります。

この写真はカメラからiPhoneに飛ばした画像をアップしています。

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