ハロウィンの夜、2020/10/31のブルームーンを撮りました。
月は高く上がると青白く光りますが、それでも目にイメージとして感じられる程度です。
そこで、色温度を3600ケルビン程度にホワイトバランスを設定すると青みがかるので、そのように調整してあります。
月の色が変化しても、周辺部はもともと黒いので青みがかることはありません。
縦長にトリミングした写真はスマホの待ち受けに使いたかったのでサイズを調整しました。
アンダー(暗く)に調整し過ぎると月が何か怪しくなって、狼男を呼んできそうに思えて怖くなりますが、一方では細かいところまで表面がよく観察できるようになります。
カメラの設定をご覧になれば、もうお気付きだと思いますが、月を写すときは昼間にスナップ写真を撮るときと同じ設定で撮影します。
その理由は、太陽光を反射しているので、月でも地球上でも明るさが同じだからです。
ただ周辺部分が暗いので、周辺部も含めて測光すると月は明るすぎてしまい白い丸にしか写りません。
月の模様まで写したい場合には、カメラの設定でスポット測光もしくはマニュアルで設定します。写真の下に書いてある設定をアレンジする程度で大丈夫です。
そんな事情があるのでスマホで頑張ってもうまく写りません。
400㎜のレンズを800㎜の望遠レンズとして使う方法
400㎜のレンズ×カメラのセンサーがAPSCサイズなので1.5倍×カメラのクロップ機能を使って1.3倍≒800㎜という計算です。
400㎜のレンズが約800㎜(780㎜)レンズとして使えるのです。
800㎜と書いたのは写真をのプロパティーを見ると780㎜ではなく35㎜換算で800㎜となっているからです。
クロップする機能がないカメラの場合はトリミングすることで取りあえずは対応できます。
200㎜のレンズを400㎜の望遠レンズとして使う方法
200㎜のレンズをAPSCサイズのセンサーサイズのカメラにセットして使います。
それだと 200㎜のレンズ×1.5倍×クロップ機能を使って1.3倍=390㎜ 約400㎜として使えます。
下の写真が200㎜レンズにAPSCセンサーサイズのカメラで撮影した月の写真です。
22インチのPCモニターで実際のサイズでファイルを開くと月の直径が75㎜程度になりますので問題は感じません。
青みを加えるにはフォトショップライトルームクラシックを使ってホワイトバランスを調整する方法がありますが、ウィンドウズPCに標準搭載されているウィンドウズフォトのフィルター機能を使う手もあります。
月の撮影には三脚が必要です
手持ちで撮影するには限界を通り越しています。
身体の揺れ、呼吸するときの揺れ、心臓の揺れを無くすことはできないので、望遠レンズでの撮影には三脚の準備を怠りなく行ってください。
手持ちで写すと間違いなく写真が手振れしています。
これはどうしても納得できないことなのですが、手振れ補正機能の動作を止めて写さないとブレるので、ちゃんと写したい場合には手振れ補正が役に立たないことを覚えておいてください。
月の撮影を楽しむ演出方法
月の手前にお城の天守閣や石垣とか高層ビルを写し込み地上の情報を月の写真に加える撮影方法がありますが、撮影場所の選定に時間をかけて作戦を練ると撮影が楽しくなります。お勧めします。
月は早く動いているので頻繁に位置合わせが必要
レンズを月に向けてカメラの設定を行っている間にファインダーフレーム(液晶モニター)の端に動いてしまうので、何度も位置合わせを繰り返す必要があります。